制御を勉強するうえで必要な電気の基礎を学びましょう。
電気についての基本的な事項を抑えてないと学習に支障をきたしますので、最低限の事だけでも学習しましょう
電気の種類
電気には直流と交流があります。

直流は時間と伴に電気の流れる方向が変わったりしません。 DCと表記したりします。

交流は時間の変化に伴い電気の流れる方向が変わります。 ACと表記することが多いです。


一般的には左にあるような記号で表現します。
これは電源記号です直流電源は電池を
交流電源は家庭用のタップ(コンセント)を思い浮かべてください。
電気の単位 1回目
電圧 電気の圧力 V で表記
一般的な事例としては電池がこれに相当します。
電流 電気の流れる量 Aで表記
抵抗 電気を流すときの流れやすさを示す値 Ωで表記する
接点について
電線と電線をつないだり話したりするものを接点と言います。線と線がつながれば電気は流れますし、離れれば止まります。
簡単なことの様に思うでしょうが回路をいじくっていく中でこんがらがってしまう人が多いです。

まず最初はA接点から説明します。
左の図にあるような記号で表記します。
押してつながるスイッチをイメージしましょう。
動作して初めて左右の線が接触し電気が通ります。(これを導通という)
スイッチなどではN.O. ノーマルオープンと表現したりもします。
「動作して繋がるのがA接点」と暗記しましょう。

次はB接点です。
左の図にあるような記号で表記します。
押して離れるスイッチをイメージしましょう。
動作して左右の線が離れます。
スイッチなどでは、N.C. ノーマルクローズなどと表現します。
「動作して離れるのがB接点」と暗記しましょう。

最後にC接点です。
左の図にあるような記号で表記します。
A接点とB接点を組み合わせた形をしています。
COMから入ってきた電気は通常上の方に流れます。 つまり上がB接点側です。そして動作すると上の接点への電気の流れは止まり下側に流れます。つまり下側がA接点としての働きをします。
「A,Bの接点を組み合わせた物」と暗記しましょう。

ちょっと判りにくそうなので動く前後の状態を図示しました。
左の感じですが 如何でしょうか
「とりあえずこんな物だと」と暗記しましょう。
負荷について

優良可不可、の不可ではありません、負荷です。
とりあえず電気を消費するものと理解しましょう。
例えば、電球、モーター、LED、ブザー、電気磁石などです。
とりあえず電気磁石を強調しておきます。
「電気を消費するもの、例としてブザー、モーター、電気磁石」と暗記しましょう。
基本的な回路の形
電源、接点、負荷の3つを制御回路の3要素と言います。
で、このうちの2つだけで回路を組むとどうなるでしょうか
右図の接点の無い回路の場合はこの負荷に電気が流れっぱなしになります。止められませんね。

次にスイッチ(接点)と電源だけですと右の様になります。
負荷がないと接点がつながると電源間をとてつもない電流が流れます。
この様な状態は短絡と言われる状態で大変危険な状態です。
この様な短絡状態に十分注意してください。
スイッチは負荷を制御するものです。負荷を挟まずにスイッチを設置しないようにしましょう。

最後に全部乗せパターンです。電源、接点、負荷の3つセットです。
スイッチを押したときだけ、スイッチが動いたときだけ負荷に電気が流れます。
なんとなく、いい感じですよね。
3点セットでなんとなくいい感じを感じ取りましょう。
