タイマーの設定について
次はタイマー処理を用いたラダープログラムを作成する方法についてみていきます。4回目で接続したランプを用いて考えていきます。3秒ごとに四色(赤・黄・緑・白)のランプを点灯させてみるにはどうしたらよいでしょうか。
ランプの接続
先ほどは赤いランプの線のみを接続したので、今度は残りの線も配線していきます。PLCの番号は右の表のとおりに接続していきます。

ラダー作成
次にラダー上でタイマーの設定をしていきます。タイマという命令語をラダーに入力してあげます。ここで使用するタイマは減算式オンディレイタイマとなっており、設定した時間、実行条件がONし続ける(=設定値が減算されて0になる)とコイルがONするラダープログラム命令です。 KVstudioで使用できるタイマ命令はTMR(100㎳)/TMH(10㎳)/TMS(1ms)がありますが今回はTMRを使用して作成します。
まずは、スイッチをおしたら赤ランプが光るようにラダーを作成します。

これでスイッチ(R000)を押すとR500の赤ランプがつきます。スイッチを離すとランプが消えてしまうので、自己保持をかけていきます。

これで自己保持がかかりました。
先ほどの赤ランプが点灯してから3秒数えるタイマを設定します。今回使用するタイマはTMR(100㎳)なので、0.1秒と考えます。3秒点灯させたい場合はタイマに30として数値を設定していきます。タイマの番号は0とします。


今度は黄色ランプを点灯させるラダーを作成していきます。上記のタイマが3秒カウントしたら、R501をONさせます。

こちらも先ほど同じように自己保持をかけます。これでT0がONになったら、黄色ランプが点灯するようになりました。黄色ランプが点灯したら、今度は赤ランプを消灯したいので、赤ランプの点灯ラダーにB接点で黄色ランプを入力しておきます。

これで黄色ランプが点灯した時に赤ランプが消灯されるようになりました。
次に黄色ランプ点灯のタイマを作成します。赤ランプ点灯のタイマと同様に作成します。今度のタイマの番号は1、設定時間は3秒のタイマを作成します。

次も同様に点灯のラダーとタイマを設定します。今度はT1を接点として緑ランプがONになるようにし、タイマも同様に設定していきます。

そして、緑ランプが点灯して時には黄色ランプを消灯させますので、黄色ランプの点灯ラダーにB接点で緑ランプを設定します。

次も前と同様の手順で作成します。

白ランプ点灯時は緑ランプを消灯させますので、緑ランプにもB接点を設置します。

白ランプが3秒経過したら、再度赤ランプを点灯させたいので、T3の接点を赤ランプ点灯ラダーに追加していきます。こうすることで、再度赤ランプが点灯するようになります。

また、赤ランプが点灯しているときは白ランプは消灯したいので、白ランプのラダーに赤ランプをB接点で設定します。

下記が全体のラダー図になります。以上の設定を行うことで、3秒ごとに4色のランプが順番に点灯していくようになります。タイマを使用することで時間
